すべった!

隣を併走するハイウェイの車両がやけにのろのろだ。事故ったかな、と思いながら坂の上を上りきった道の前を見ると前方約100メートルのところに乗用車が一台道路の右側ふさぐようにして、完全に横を向いて止まってる。 ありゃあと思いブレーキを踏んだら滑り始めた。 路面凍結状態、やや氷点下、積雪約2ミリ、かぜっさらしの下り道、アイスバーンをつくりましたよって、言っているような条件の場所になんで普通速度で進入してくるの、ああ俺は馬鹿だったと、走馬灯の影絵のように頭のほうが回転しているうちに車のほうはコントロール不能の蛇行状態。こうなったら、4WDもくそもない。 くだんの車両をなんとかクリアしたのを確認したら、あとはもう野となれ山となれ。ハンドル操作をあきらめ(歳だ。簡単にあきらめる)くるっと半回転して交差点の手前15メートルで車もエンジンも止まった。 

そして後ろ(車の状態的には前だが)を見たら、丘のむこうからさらに車両が2台ほど出現。 ひぇー、 あわてて、エンジンかけなおし 必死こいて逃げましただ。