7つの習慣 の事。

初めてStephen Coveyの声を聞いたのは1990年前後だったと思う。

当時、Audio-tech business book summaryという、書籍のダイジェスト版をオーディオテープに落として毎月送ってくれるというサービスが始まり、これを購読しはじめたのだが、このとき 聞いた中に、Seven habits of highly effective peopleという書籍が入っていた。 いわずと知れた「7つの習慣」である。

最初に聞いたときにはそんなに印象がなかった。 要するに車の中で聞き飛ばしてしまった。

ところがこのテープの最後の部分にStephenへのインタビューが入っていて、これがひっかかった。

本の中にも記述があるが、このときスティーブンはこんなことを言っていた。 「過去50年に発行された書物を見ると、いずれも目先の問題をどううまく処理するか、というところのHow-toものばかりであって、どうやって問題を解決するか、自分をどのように研鑽していくかというような事は述べていません。  それ以前、例えばフランクリンなどの著書は人間の価値をどう高めるかという事に主眼を置いていたのです。」 このとおりの事を言っていたのではないかもしれないが、自分はかれの発言をそのように理解し、いっぺんに彼のファンになってしまった。 早速本屋に走って原本を手に入れた。

しかし、しかしである。彼の唱える習慣というのは、結構実行することが大変なのである。

例えばThink Win Winという概念。

ゼロサム社会という考え方に慣れてきた自分にとって、このパラダイムの変換は並大抵なことではない。 それに言葉だけが先行して Winwinで行きましょうという輩は大勢いるが、 それは自分がWinすることが前提での話しで、時にはLoseまですることを考える、ところまで消化できている人は実はほとんどいない。 つまり、手段としてのWinwinであって、Winwinにならない場合は昔ながらのWinloseの関係に簡単にもどってしまう。 自分をさらけ出し、相手を信頼することが出来なければ、winwinの話などとてもできない。

まあ、なかなかできないから、何度も彼の著書を何度も読み返し、気持ちを新たにするわけだが、

そういうわけで、去年の初め頃に見つけた8th Habitという本も「8つめの習慣とは何か」という事で、買わないわけには行かなかったのだが、本文320ページ、参考文献と索引を含めると400ページ以上で、しかも読み飛ばせる内容ではなく、中身が本当にびっしり詰まっているのだ。  読めないでいたところに、去年の10月ころ、Franklyn Coveyの店でCDセット(CD13枚+DVD1枚)が安売りされているのに気が付き早速購入、 1ヶ月かけて通勤途中の車の中で聞き終えた。 

自分が何をなすべきか、「Voice」を聞きましょう。