今週から子供たちのベースボールリーグが始まった。 夕方6時半開始。 会社を出るのがそれくらいになり、30分ほど遅れて見にいったら、息子がちょうどバッターボックスに立っているところだった。
「打つかな?」 と思ってみていたら四球で出塁。 ツーアウトだったようで、後続が三振にうちとられてイニング終了。
どこの守りにつくのかと見ていたらトコトコとマウンド上へ。 「え、ピッチャーなの?」 「さっきまでショートだったんだけどね」と女房。
ウオームアップを見ていたが「遅い球だなあ。 こりゃ軟投型か。打たせて取るタイプね。」
去年まではコーチピッチという、コーチがピッチャーをやる方式だったのだが、今年(10歳)からいよいよ本格的な野球になってきたのだ。 だからピッチャーというのは、初めての経験。 後で聞いたら心臓がバクバクしていたそうだ。
しかし、打たせてとるためには守備がしっかりしていないといけないのだが、、、、
10歳ともなると、身長の差などが出てくる。日本人のわが子はやはり小柄な部類に入る。 その子が所在なさげにポイと球をほうる。
最初のバッターは二塁にフライを打ち上げた。 これを二塁手が落として一塁セーフ
二人目はピッチャーゴロ。 息子がさばいて、二塁にそーっと投げてアウト、一塁セーフ。
三人目はジャスミートしてライトへのフライ。 外野手のいる場所に正確にとんだのにやっぱり取れない。 で、ランニングホームランになってしまった。
これで息子はコンチクショーと思ったようで。
急に球速が速くなった。
後の二人を三振に討ち取った。
さらにその後2イニング投げ、 さらに三振を4つほど取り、他は全部ピッチャー前のゴロに討ち取り、自分で処理して そーっと一塁に投げことごとくアウトにし、無得点に抑えた。
一方相手方のピッチャーは本格派。 づーっと3人で終わるイニングが続いた。
試合イニングは7回まで、 敵軍最後の攻撃。 ピッチャー交代で、息子と仲良しのCがマウンドに立ち、息子は三塁へ。
わが子より頭ひとつ分背の高いCのウオームアップを見ていたら凄い速球だ。 これならシャットアウトできる、 と思ったら甘かった。 野球は次に何があるかわからない。 Cも初めて投げるということであがってしまったらしい。それよりもなによりも守備が穴だらけ。息子とCとその他、あわせて約四名で、フィールド全部を守っているようなものだ。 ポップフライでも出塁できるということで、
ツーアウト満塁になった。 スコアは6対5. ヒットが一発でれば逆転の場面。で、カウントは2-3(ところでアメリカの場合はボールカウントを先にいうので、本当は3-2というのだ。 それとフルカウントというのはこちらでも使う立派な英語です。)
息子がCに声をかけてはげまし、投げた最後の球は見逃しのストライク。 試合終了。
とにかく勝ててよかったのだが、もっと守備の練習をしなけりゃだめだ。 わが子が結構できるというのは素直にうれしいもので、特に父親のほうは野球といえば子供のころ、それも7番センターしかやったことがなく、 その息子がどうしてこんなにできるのだろう。「私の血だ。」と女房が言った。 くやしいがそういうことにしておこう。