あきらめてはいけない。
なにごとも難しいことに出くわしたらすぐにあきらめない。かならず道は開ける。なんてことを将棋が教えてくれることがある。(おいおい)

先手優勢で楽勝ムードで馬を3三に引いたら7九角と打たれた局面。 金でとっても玉で取っても三筋に飛車を打たれて馬を抜かれる。 この手筋、次の一手としてはポピュラーな手筋で、本来は3三に馬を引く以前に対策を考えていなければならないが、もちろん考えていない。(泣)打たれた瞬間にひゃあどうしましょ、である。これで相手が銀を持っているようなら泣くに泣けない。角だからまだ救われている、などと既に精神的ショックから半分負けたような気持ちになってしまうが、冷静に眺めれば、角交換で竜を作らせても勝負はまだついていない。 それよりもなによりも、1分10秒ほど考えたらこの局面では実はこの角打ちの犠打は成立していないことに気がついた。
▲9八玉と逃げ、 △3八飛車と打たれて、馬と金の両取りになったが、続く▲4五桂馬 が王手の先手で馬に紐がついた。

玉が逃げたあと、7八銀と下がって相手の攻めを受けつぶす方針。

ちょっとした局面の違いで手筋が成立しない。当たり前のことだが、これだから将棋はやめられない。
と今一度良く考えたら、桂馬があるので最初の図から素直に角を取っても5手目には王手竜取りになるじゃないですか! 悩むことは何にも無かったのでした。 大笑い。
教訓:手筋だからと言って確かめずにつかうとひどい目にあう。
教訓:手筋を指されたとすぐにあきらめてはいけない。
教訓:相手の手に乗って指すと時に王手飛車取りをかけることができる。(嘘)
これだから将棋はやめられない。