クリスマス休暇前になって、オフィスもなんとなく時間の流れが緩やかになってきたので、久しぶりに David AllenのWEB Siteを覘いてみた。 David AllenにはGetting Things Doneという著書があり、 この中に出てくるコンテクストでTask listの内容を変える、というコンセプトがLifeBalanceのPlaceの概念に良くマッチするので、Llamagraphicsのフォーラムで触れられていた。 のがきっかけで知るようになった。
この本はその頭文字をとってGTDと呼ばれており、 このコンセプトを使ったOutlookのプラグインが販売されていたりする。
自分はソフトウエアは使っていないが本のコンセプト自体はoutlookに応用し、その結果、InBoxの中身は画面上で見られるほどしか溜まらないくらいにすっきりさせることが出来ている。
サイトには無料でダウンロードできる資料がいくつかあって、 彼本人のPalm PDAの使い方とペーパーオーガナイザーの使い方の記事などもリストに載っている。
このダウンロード記事の中で、GTDの流れをフローチャートで記したものがあって、 彼の25ドルの本の中身は実はこの1ページのチャートにすべて現されていたりする。 英語を読むのが苦手な人は、このチャートを1時間ほどにらんでいるだけで、本を読む分の効果があるかもしれない。
このチャートの内容がおぼろげに理解できたら、Advanced Workflow chartというものも無料ダウンロードできるのでそちらの方も眺めておけば万全か(?)
と書いて登録したらGTDがキーワードとして認識されることに気が付いた。 もしやと思って見に行ったらなんと、日本語訳が2001年に出ている。
“仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法“という長い題名がついている。 この本の定価が1890円で、これは原本のペーパバック版の値段に匹敵する。 翻訳本のほうが安いとは。
話は変るが Franklin Dayplannerと Covey International が合弁してFranklyn Coveyという会社になったのは多分90年の後半のことだと思っているのだが、それ以前に ディリープランナーの老舗であるDayTimerから”7Habits Organizer”という変形リフィルが販売されていた。 当然このシリーズはFranklinCoveyが発足した関係で打ち切られたのだが、 FranklinCoveyが現在販売しているリフィルには該当するようなものが見当たらない。
かなり厚手のレターサイズのストックペーパーに印刷され、裏表で一週間分。これを折りたたんでバインダーに収容するようになっていた。 非常に重宝していたのだが、 ちょうど自分もペーパーオーガナイザーからHP-200LXのPIMに移行中だったので、シリーズが中止になってもそれほどダメージがなかったようだ。
何故厚手かというと、パンチの部分にスリットが入れられ、リングを外さなくても、シートがスパッと取りはずせるようになっていた。
デイリープランナー(2ページ1日分)でよく聞く不満は、Tasklistを毎日書き込まなければならないというものだ。 Aはともかく、 B,Cアイテムを延々と書き移していくことになり、それで嫌気がさしてしまうというもの。 これ、経験者としては実に良くわかる。
かと言って1週間2ページのフォーマットでは書き込むスペースが少ない。
PlannerPadのように最初から1週間2ページに特化しているプランナーもある。はっきり言ってかなり使いやすい。 大学ノートサイズのプランナーをいつも持ち歩くことを厭わなければ、かなり有力なAlternativeだ。
紙のプランナーをつかうのなら、上記のDayTimer製の7 Habits Organizerがベストだと思っているのだが、残念ながら、販売されていないのだ。
PDAなりプランナーなり、使う際の基本は「肌身離さず持ち歩く」 ことで、 自分にとっての最適のシステムはPDA+ペーパープランナーというところに落ち着くと思っている。
Taskと住所録はPDA側でカバーできるし、効率が良い。 PDA側では見難い物、検索しにくいものをペーパ側においておく、 さらにスケッチとか、図解の類は現状のPDAはまったく不適当だ。 これはテクノロジーの問題というより、画面の大きさの問題。 あと何年かして、メモリー容量がさらに大きくなれば、紙で書いたものをそのままスキャンするなりデジカメで撮るなりして、書くほうはともかく、ストレージはすべてPDA、という時代になるかもしれない。
紙に書いておいたほうが良いと思うのは
- 自分の氏名などの情報(紛失したときのために)
- 自分の生涯ゴール
- 中期、長期の目標
など、 ダイナミックに変化しないもので、PDAを操作しなくても、常に目に見えるところにおいておきたい情報。 という事かな。