Hyperbolic function on Casio fx-991EX

There is no dedicated HYP key to call up cosh() or sinh() function in Casio fx-991EX.   This is a stern contrast to Casio fx-115ES keyboard.  It does not mean you cant use the hyperbolic funtction on fx-991EX

Hit “OPTNOption” key then select “Hyperbolic Func”

You need to be in “Calculate” mode to see this option, so for repeatability,

Hit menu, select 1.   Hit OPTNOption, select 1.

This calculator is obviously not RPN.  The calculator uses “natural notation” format.  It basically let you create equation and then evaluate the answer.  No concern on intermediate calculation.  Just answers, and it is really a wonder that you can get those devices for less than $20.

DM42

自分が使っている計算機はいまだにRPNである。 いまや科学技術計算はもとより、日ごろの営業計算もコンピューター上のエクセルで行ったほうがよっぽど早いので、専用の卓上計算機は 机上のアクセサリーであるとしか言えず、 たまに使うときも 製品単価のマージンをみるときぐらい。 そう %キー Δ%キーを押すほうがエクセル上で計算式をタイプするより簡単な時ぐらいである。 老後のマネービルディングを考えるのにも必要な機能は金融計算。 そういうことで、ビジネス計算機のHP-30bで事足りる。

ともあれ、Sine/Cosineをはじめとした三角関数 ルートやべき乗の関数。や数百ステップのプログラム機能を持った科学計算電卓というのはパソコン黎明期以前にエンジニアになった身としては特有な感慨がある。 これだけならばCasioのfx計算機を一台持っていればよいことになる(去年、Casio fx-991exという学校教材用の電卓をTargetというスーパーマーケットで15ドルで購入し、コスパの高さに驚愕した。)が、RPNという計算法を一度肌で覚えてしまうとどうしても計算機はHPがいいよね。ということになる。

専用のアルファキーがついているので、便利、この部分は完全に裏側に折りたためるので普通の計算機のように片手で持って操作していた。

自分として最初のHPはHP-28Sという、手帳のように折りたためるRPL機だったが、これはフレキシブルケーブルがダメになったか、アルファ側のキーが反応しなくなったので、その後、やはりRPLを実装した48Gを購入。48Gはいまだに動作するが、さすがに動作速度がおそく、Android AppのDroid48とかEmu48はグラフィックを一瞬で描画するが、元祖のほうの描画速度はとてつもなく遅い。 どちらにせよ、28にしても48にしても自分が必要とする機能は100パーセント以上満たしている。

これで終わっていればよかったのだが、 HPの計算機というのはコレクター意欲をそそる側面があるようで、その後 趣味の世界に突入し HP-33S,HP-35S、HP-12C, HP-15C LE、HP-30b とRPN機への散財が続くようになった。 さらに オタク化し、金融計算機のhp20-b/30bをフラッシュしなおしてwp-34sという科学計算機を”作成”して使用中。

WP34Sは自作するか、カスタムメードしてくれる個人からの購入になるが、マニュアルは製本されたものがAmazonで購入可能

このwp-34S 、キーに割り付けられた機能が多いわりには非常に使いやすいのだが、コンセプトのベースとなったのがHP-42sであり、42sを使いなれた人には操作でまごつくことはないはず、という但し書きがついている。

42sはHPのフラッグシップでNASAと一緒に宇宙まで行った41Cの後継機だが、、モジュールプラグインなどの拡張機能がないので41シリーズの影に隠れて存在感が薄い。 ただし、その後Free42というオープンソースプロジェクトにてアプリとして復活し、いまやWindowsはもちろん、スマホやタブレットなどでも使うことが可能。

Free42ですごいのはこれが単なるロムのエミューレーションではなく、一から書き直されているところ。そして、プログラムのロード・セーブがエミュレーターのプラットフォーム上でできるため、42sの弱点であった、プログラムライブラリーの利用が手入力でしかできないという欠点が解消されている。41cとは開示されている仕様内ではプログラム言語が上位互換なので、41C/41CV/41CXのプログラムライブラリーがほとんど使えるということだ。

で、そのFree42をArmコアでハードウエア化してしまったのが、SwissMicros社から発売されているDM42である。

値段は安くはない。今時卓上計算機に$200ドル以上払うのはコレクター以外にはいないんだろうと思えるのだが、(自分もその一人) 今回コロナウイルスの影響で一時解雇されていたわが身が職場復帰できたのを一人で勝手に祝って購入してみた機体のシリアル番号は6000番台である。 この計算機は2017年に発売開始だから、年間2000台は売れていることになる。

ちなみにSwiss Mailで配送され、北米のミシガン州にはオーダーしてから2週間以内で届いた。

 

使い勝手は非常に良い。 大きなメモリーグラフィック液晶の表示も見やすいし、ボタンのクリック感もCasioやシャープとは一線を画し、HPの計算機に近い感じ。 Youtubeを探すとすでに何件も動画があがっているようで参考にしてみてほしい。 動画の一部で言っているキーボードの不具合はすでに解決されていた。 USBを使ってのFirmWareの書き換えも可能。

Logan West氏によるHP-42SとDM42の比較動画

昨日、SwissMicrosからお知らせが来て、同じハードウエアで41xを発売開始したとある。こちらはオリジナルROMのイメージを使ったEmulatorなので、41Cシリーズとはマイクロコードレベルでの互換性がある。しかもExpansion Moduleはすべて格納済みだそうである。  コレクションにもう一台増えそうだな、と思っている。

HP‐12Cのセグメント欠け

自分の持っているHP-12Cは電池がCR2032を2枚使うもので、要はオリジナルではなく、21世紀に入ってから作られたAtmelのマイコンを使ってオリジナルのファームウエアをエミュレートしたものだ。 当然実行速度は速くなっており、形状的にも手軽なのでちょっとしたビジネス計算用にオフィスの机の上に置いてあったのだが、使いだしてから半年もたたないうちにLCDのセグメント欠けが発生するようになった。セグメントが1本、2本とかけていくもので8を表示しようとすると日の代わりにトのような表示になってしまう。 最初は電池を変えるともとに戻ったりしていたのだが、そのうち欠けるセグメントがどんどん増えてきて計算機として用をなさなくなってしまった。

というわけで卓上には48Gを復活させ、12Cのほうは机の引出に投げ込んであった。

最近、整理をした時に出てきたので、どうせ捨てるならその前にばらして中身を見てみよう、と思った。

ゴム足の下のネジ4本と電池室のネジ2本を外すと、上蓋と下蓋に分解できる。 この状態で観てみると、表示用のLCDのFPCの端面が部品実装した配線板に直接張り付けられている。 経験上からHeat Sealという製法で接着されているとわかったので、この状態で電池を入れ、試しにFPCのこの部分をピンセットの先で配線板に押し付けてみると、一部の表示が復活する。押す場所によって復活するセグメントの位置も変わる。

工程上では加熱圧着することによって接続をとることになっているが、接続部分がはがれかかっているらしい。 そこで 小型のHeat Gunを使ってこの部分を温めながら、マイナスドライバーの先で、FPCの接続部分をまんべんなく押してみた。

さめるのを待って電源ONしてみたらセグメント欠けは無くなっており、通常作動に戻っている。

組み立てなおしてHP12Cしっかり復活してしまった。 2か月ほど経過したが問題なし。

近頃のHPの電卓は品質管理が良くないね。

WP34s version 3

Eric さんがWP34s のオーバーレイのV3仕様を売り始めた。(オーバーレイの販売ページがV3になっている。逆にV2.2を入手しようとした場合はEricさんに連絡を取る必要がありそうだ) 早速入手し、この日のためにと買い置きしてあった、HP-30bに貼り付けた後、 バージョン3のファームウエアを導入。

WP34sのプロジェクトサイトのダウンロードページから入手できるファームウエアはV2.2であるので、開発中のバージョン3はSubVersionのデポジトリから拾ってくる必要がある。

Calc_full.bin , Calc.bin の両方をダウンロードしてきて、まずはオプションのアプリケーションが同梱されているCalc_full.binをフラッシュする。 本本今日の時点でbuild2294である。これにCalc.binを上書きする。 やはり今日の時点でBuild2309となる。

 

個人的には、電源OFFがhキー+Onにアサインされたのが一番、気に入っていたりする。

WP34S version 2.2

またまたWP34Sである。 Development site からはすでにダウンロードできていたが、プロジェクトサイトの FileセクションのZIPも正式にバージョン2.2がポストされたようだ。

これで2.2の開発は終了し、今後はキーボードレイアウトの変更を含むV3の開発がスタートする、ということなのだろう。

http://sourceforge.net/projects/wp34s/files/

このページにはケーブルの入手方法、オーバーレイの入手方法、フラッシュツールなどが明記されるようになった。 これで必要な情報はすべて一瞥できるようになったわけだ。

ところで、オーバーレイのx<>y(swapキー)のシフト部分がf、g、hがそれぞれ、x<>任意のレジスタ、xレジスタからアルファレジスタへの変換、アルファレジスタからxレジスタへの変換となっているところ、実機の動作はx<>任意のレジスタ、y<>任意のレジスタ、z<>任意のレジスタ となっている。 ではxレジスターとアルファレジスタの変換はなくなったのか、というとそうではなく、f-Enter でアルファモードにしたときにはオーバーレイ通りの動作になる。 ということで、まったくなくなったわけではない。

最初はオーバーレイのレイアウトに準拠した形に戻す、というコメントもでていたが、結局この形に落ち着いたようだ。実際に使ってみるとわかるが、このキーはすべてレジスタのスワップの機能になっているし、押したときに選択された機能がドットマトリクスの表示部に出るので迷うことはない。

t<>任意のレジスタ という機能もP.FCNメニューの中にあるので、スタックレジスタ4本、すべて個々に内容の操作が可能ということになる。

 

フォーラムの住人たちの中には2.2の実機をまず作成しておいて、 V3の実装にはまた新しくHP30bを購入するつもり、というコメントを出す人たちが少なからずいて、hpの計算機って、趣味のせかいなのだなあ、と改めて思った次第。(まあ、私もTrapされてしまった一人ではあるのですが)

ところで、WP34Sには LastXというHP使いにはなじみのあるキーが無い。 これはRCL  Lというキー操作がLastXと同じ機能を提供する。 LastXを設定してもシフトキーを使うとすると同じ2ストロークの操作になり、ただでさえ機能の数に対してキーの数が足りない状態。あえて入れる必要がない、ということで落着しているようである。

 

WP34Sのファームウエアをアップデートしてみる

今日現在、WP34SのプロジェクトサイトからダウンロードできるZIPファイルに格納されているファームウエア、およびマニュアルはバージョン2.1である。 バージョン情報はX.FCN からVERSコマンドを選ぶと見ることができるが、”34S 2.1, 1630″ と表示されるはずだ。

この時点からも開発は滞りなく続いてでおり、/develop ページを見るとわかるが今のバージョンは2.2だ。Buildは本日の時点で1747まで進んでいる。

大きく変わったのはマトリクス機能が追加されたこと。 自分としては実質1行表示の計算機でいまさらマトリクス計算を試みるとは思えないが、「持っているという満足感」だけのためにアップグレードしてみることにする(おい)

フォーラムからの情報によれば、現在のエリックさんのオーバーレイシールのキー設定が使える最後のbuild は1722だそうだ。 それ以後はSwap keyのシフト設定が異なってしまっているとのこと。 そこんとこはどうせ使っていません、と割り切って最新のファームウエアにアップデートしてしまうのも手だが、今回はとりあえず1722 build へのアップデートに挑戦してみた。

開発コードはプロジェクトサイトのSVNデポジトリで管理されており、ここから当該バージョンのCalc.binをダウンロードしてくることになる。

Sourceforge のプロジェクトページ から/Develop ページに移動し、SVN Browse code  のリンクをクリックする。 まずは /doc フォルダーから 2.2のマニュアルをダウンロードしておく。このマニュアルには「HEX、OCTなどの整数モードから実数モードに戻るためのキー操作」が1ページ目にかいてある。(確かに自分もわからなかった[苦笑])

次にTrunk フォルダー―>Realbuildフォルダーに移動し、”Calc.bin”をクリックすると バージョンのリストが現れるので1722を選んでダウンロード。 このフォルダーにはユーザーライブラリーのファイルも置いてあり、Join.cmd でCalc.binと合体させることができるようであるが、 buildを見ると1726しか登録されていないため、今回は見送ることにした。

(追記:フォーラムの議論によれば、バージョン2.2の最終リリースではキー設定を現状のオーバーレイに戻す方向である、という。 バージョン3からマトリクス関数専用キーなど、キー設定の変更を行う、との事。 )

前回はAtmel のSam-BAというフラッシュツールを使ったが、最近WP34SプロジェクトのほうでMysamBAというWindows用の簡易ツールを用意してくれた。これはWindows7でも使える、ということで今回はこちらを使用してみる。 プロジェクトのトップページからFilesタブを選び、FlashToolのフォルダーの中にあるMySamBA.zipをダウンロードし、解凍するとExeファイルが現れる。実行してみるとわかるが、フラッシュ用の機能にしぼってあり、操作が非常に簡単。

なお、Windows7 の64bitでも実行できたが、アドミニストレーター権限で実行しないと、Com ポートの選択ができない。

Com-portを選び、アップロードするファイルを選択したのちDownloadボタンを押すだけの簡単操作

ケーブルセットとRS232コンバーターは前回と同じものを使用。

 

なお、一度WP34Sにフラッシュしてしまうと、計算機だけの操作でフラッシュを受け入れる状態に持っていくことができる。接続ケーブルのerase ボタンを使う必要がない。

On key + D key でデバッグモードにし(=インジケータが点灯する)、この状態で On + S
キーを押す。 ONを押しっぱなしにしておいて、Sキーは2度押す必要がある。 これでフラッシュ用のビットが立ち、計算機はオフし、死んだふり状態となる。(この操作はケーブルを持っていない人は絶対やってはいけません。復帰が不可能になります)

あとはケーブルを接続し、MysamBAでフラッシュするだけ。

Download ボタンを押す前にケーブルのリセットボタンを押し、そのあとONを押すのはSam-Ba と同様

 

自分の環境では24秒で完了

Pauli とWalter という二人の開発者の名前が見える。だからhpではなくWPなのだ

ところでこの計算機の今後の予定だが、いくつかのキー設定の変更がフォーラムで議論されている。 現在エリックさんが売っているシートは使えなくなるわけだが、彼は1~2ドルで頒布するパッチキットを考えていると発言している。 このシートはビニール地に印刷し、その上から摩耗防止用のクリアコートをかけてあり、デジタル印刷なので版を用意しているわけではなく、 (費用がかかったはずの)打ち抜きの型はそのまま使えるので売るほうとしてもそんなに深刻に受け取っていないようだ。

ユーザーとしてはベータファームを承知で使ったわけだし、最初から張りなおしても一枚5~6ドルなので目くじらをたてるほどでもない。

フォーラムの議論の中で面白いとおもったのは ”||”キーの扱い。 これは”/”キーのgシフトに割り当てられているのだが、抵抗の並列に接続した場合の抵抗値の計算に使う。電気技術者しかつかわないのだから、もっと汎用度のある機能を割り当てるべきだという意見が散々でているのだが、変更されていない。 確かにやっていることは <<1/x swap 1/x + 1/x>> というたわいのない計算で必要な個人がラベルA~Dのどれかに割り当てれば済むという議論ももっともなのだが、もしかしたら開発者も電気系の出身か?

ところで、自分は20bを改造したのだが、まだ20bも30bを持っておらず、WP34Sを作ってみたいという人は30bを使うのがお勧めだ。 とにかくキークリックのタッチが全くちがう。フェースプレートもインモールドデコレーションが使われてすっきりした仕上げになっている。 ちなみにamazon.comで値段をみると30ドル以下で買える。なので、全部米国で調達した場合、

ケーブルセット6ドル(ジーンさんの手間賃:ケーブルはHPからの無料頒布:ちなみに海外郵送は10ドル)
オーバーレイシール 10ドル(失敗した場合の事を考えて2枚購入:世界中どこでもこの値段だそうです
RS232/usb 変換ケーブル $24 (FTDI チップを内蔵したもの)
30B   $33 (amazon seller の最安値)
合計 : $73 = 約6000円

これがWP34Sを所有するためのコストということになる。

hp-20b re-purposed into WP34S “Scientific RPN”

エリックさんのオーバーレイが届いたので貼ってみた。 キートップがどうかと思ったが、柔らかい素材でうまく馴染んでくれたようだ。

よく見ると色々ケチがつきそうになるが、老眼にはそれなりによく見える

hp20b with Eric Rechlin's overlay, version Oct 2011.

HP10シリーズ と比べてみてわかったが、hp20b/30bって、意外と小さくできていたのだ。

hp-20b をフラッシュしてみる その3, 遂にwp34sを導入

一度コツを覚えてしまうと、うまくできなかったのは何故なんだろうと思えるくらいに確実にSam-baと接続できるようになってきた。ケーブルセットひとつだけで、非常に重宝する  。 HP15C LEのファームウエアのアップデートも(リリースされるかどうかは判らないが)これで準備は整ったわけだ。

そこで当初の目的であるところのwp34sの導入(hp20b のre-purposing)に踏み切った。

このプロジェクトはsourceforgeで公開されており、誰でもファイルをダウンロードしてくることができる。Zip fileを解凍し、Real というフォルダーの中にあるCalc.binというのがhp20b/30b用のファームウエアでこれをhp20b/30bにフラッシングしてあげると、金融電卓として売られていたハードウエアが科学技術電卓として使えるようになる。

実はフラッシュが終わってからマニュアルを読んでいるのだが

  1. ベースはHP42s
  2. HP16cの整数及びビット処理機能
  3. HP 32SII の分数表示
  4. HP21Sの分布関数
  5. スタックは4レベルと8レベルに設定可能
  6. 単位変換80種類以上、定数50種類以上のカタログ機能
  7. 500ステップのプログラム (+フラッシュバンクに3x500ステップのストレージ)
  8. 速度的にも42Sの50~100倍位でている

 

さらにパソコン上で動くエミュレーターも同梱されており、このエミュレーターと本体との間でデータのやりとりが可能、というマニアが泣いて喜ぶような仕様になっている。 hp20bのハードのポテンシャルで充分ものになったということか。

しかし弱みがあって、それは見栄え。キー設定がほとんど変更になってしまうため、オーバーレイを使ってキー表示するのだが、 Real のフォルダーにある二つのイメージのうち、キートップに表示しないタイプのものをとりあえず紙に印刷し、 キーボードの部分を切り抜いて両面テープで留めてみると下の写真のようになってしまう。

WP34S fisrt shot

30bはTVMを、34sは単位変換カタログ中の温度変換を表示中

hpcalc.orgのエリックさんが裏に接着剤のついたマイラーフィルムに印刷したものを販売しているのでこれを入手しようとしているところである。 キートップに一枚一枚貼り付けて行くというのは想像しただけで気が遠くなるのだが 、 さてどうなることやら

ふとおもったのだが、この電卓の組み立てキットを大人の科学のような体裁で売り出せば売れるかもしれない。

hp-20b をフラッシュしてみる その2、まずはupdate

我がhp-20b は消去・リセットのステップを通して見事にブリキと化したわけで、なんらかのファームウエアを入れてあげないと電卓として機能しない状態になっていた。

用意したもの

  1. Windows XP が実装されたネットブック
  2. ATMEL のホームページからdownload してきたSam-ba 2.10 とパッチファイルSAM7 Patch for SAM-BA 2.10 . 本体をインストールしたら、パッチ部分を解凍して該当するフォルダーに上書きコピーしておく
  3. USB serial converter – RS232 コネクタをUSBコネクタに接続するケーブル、FTDI チップを実装したインターフェースがコネクタ内部に組み込んである。
  4. Gene Wright さんから郵送してもらった HP 電卓専用のケーブルセット
  5. 昨日ダウンロードしておいたHP20_DEVELOPMENT_KIT 内のHP 20 ORIGINAL ROM.BIN

 

ケーブルセット、USBシリアルコンバーターを介して電卓をつなぎ、電池を再セット

そこから sam-ba を起動し、手引書の4頁にあるとおり、comポートを選び、Select your board のdropdown にはat91sam7l128-ekを選ぶ。 Connect buttonをクリックする直前まで準備しておき

 

この状態でケーブルのリセットボタンを一度押し、続いて hp20bのON/CEボタンを半秒から1秒押した後、画面上の”connect”ボタンをクリック。

これでSam-ba  の画面が現れればほぼ成功である。

これでSam-baの画面もエラーメッセージも現れなければTask manager からSam-baのプロセスを殺してもう一度最初からやり直さなければならない。フォーラムのコメントには最初から(フラッシュを消去する手順から)やり直すという方法が推奨されている。

Sam-baの画面が現れた場合はSend file name の入力部分に通常のファイルダイアログボックスから焼きたいファイル名(今回は”hp20b original Rom.bin”) を指定してやる。  そしてSend file ボタンをクリックするとコードの転送が始まる。 手引きには45秒くらいと書いてあるが自分のセットアップでは1分以上かかっているようだ。この間画面上のデータが逐次アップデーとされるので迷うことはない。

終了するとlock region to Lock というダイアログが現れるので”NO”を選択。

次にスクリプトエリアで”boot from Flash(GPNVM1) となっているはずなのでExecute ボタンをクリック。

ケーブルセットのリセットボタンを押す。

内部処理が済むのを5秒ほど待ってあげてから ON/CE ボタンをおす。

 

これで計算機が復活する。ちなみに手引書に書いてあるチェックサムは 9.16.2009バージョンのものなので、比べてみることはできないが、ファームウエアの日付が10/19/2009にアップデートされていたのでフラッシュ成功とわかる。

ポイント

1. Sam-ba.exe を使用する。 Sam-ba_cdcでは接続できない。

2.Sam-baをConnect する前にケーブルセットのリセット、本体のON/CE を順番に押す。

3. うまく行かなくても計算機内部のブートアップルーチンは必ず生きているので焦らないこと。

4. 電池のスペアを用意しておく。作業を中断する場合には電卓から電池を抜いておく。

5.OSはあるなら Windows XP が無難。Windows 7にインストールする際、Windows XP compatible mode に設定してインストールというコメントがフォーラムにあったがどうか?(未確認)

6. シリアルコンバーターを使う場合はFTDIチップを使用したものが推奨されている。