ドリル

先回日本に行ったとき、森信雄の「勝ちにいく!詰め将棋ドリル」という詰め将棋本を購入してきた。

1手、3手、5手の詰め将棋が400題ほど載っている。  店頭でパラパラと眺め、それぞれの問題は簡単に解けるものばかりだったので少し躊躇したが、「ドリル」という言葉と、あと頭脳の活性化には簡単な問題を沢山解けばよいという、いわゆる100マス計算の事が頭にあった。 どうも最近頭の回転が鈍くなっているのかな(前からそうだという気もするが、このあたり定かではない。自分の事にしてはのんきだが)という感覚もあったので、結局購入した。

さて思ったとおりづっと眺めていっても解けない問題は無いのだが、そのスピードが問題のようだ。5手詰み、下手をすると3手の詰みでも考え込んでしまう問題がある。

このドリルの目的は「見た瞬間に感覚で解く」というのが一つのポイントになっていて、 使い方の例として5分間での何題とけるかチャレンジしてみようなどと書いてある。 やってみると 20題から30題くらいしかとけないのだが、これは「初級者」レベルなのだそうである。この下には「初心者」「入門者」、この上には「中級者」「上級者」「初段相当」「二、三段クラス」「三、四段クラス」「五、六段クラス」「プロ級」 と、どこまでも上がある。

プロ級は5分間で160問となっている。 一つの問題を2秒弱で解くことになるが、問題図を認識するのに200ミリ秒、次の問題に目を移動するのに200ミリ秒と考えると、問題を解くのに1.5秒くらいか。5手詰めだと変化も含めてコンマ1秒の速さで駒が動いてくれないと解けないなあ。  問題が解ける前に次の図面をにらむような並列処理というかパイピング処理なんてのがあるのかも。

それがプロなんです、と言われるとそうかやっぱりプロは雲の上の人だなあというような気にもなってくる。 閑話休題

反復練習をしてパターンで詰みが見えるように訓練するという事らしい。1手、3手の詰みはともかく、5手詰みの問題では初手でまぎれたら1分くらいはすぐにたってしまうので(諦めがわるいのか)初回からどんどん解けるという事は自分の能力ではありえない。

一度問題を解いたら 繰り返しモードで 5分、10分の制限時間をつけて問題を出来る限り沢山解くということと将棋が強くなることにどれくらい相関があるのか。 自分を実験台にして少し研究してみよう。

 Genreとは何か

英語の雑誌などを早く読むことの秘訣の一つに「わからない単語が出てきてもコンテクストで意味を類推して一語一語調べない。」というのがある。 ただこれをやっていると、結構見かける単語でも意味を知らないまま何年もたってしまうという弊害がある。 上記の単語もその一つ(だった。)

“Japanese Animation (Anime for short) can not simply be categorized as a Cartoon genre.” などのような使い方がされているので、なんとなく種類とか範疇とかそんな意味なのだなあと思っていた。 これをジェンアーと発音していたからなんだかわからなかったのだ。 ところが最近息子が発音するのを聞いて一発で判ってしまった。ジャンぅラというような発音を聞いて あ、ジャンルの事だと理解した。 後で発音のしかたくらい調べたほうがよさそうだ。

キャッチボールができない!

息子と遊んでいてとんでもない事に気がついた。キャッチボールができなくなってる。

考えて見るとかれこれ20年くらいはボールを投げた覚えがない。最初はなんとかアンダースローで誤魔化していたが息子にキャッチボールを誘われて断る事もままならずついに馬脚をあらわすことになった。

なにがどうなるかというとまずボールを地面に叩きつけてしまう。それからボールがすっぽ抜けてポップアップフライになってしまう。

どうもボールのリリースのタイミングが出たらめだ。なんとも情けない。 ボールを投げることくらい、自転車に乗るのと同じ感覚で覚えていると思ったらそうでもないらしい。

昨日、真夏日のような日の照り返す中で息子とキャッチボールをした。 息子はもう父親がうまく投げられないことを知っているのでGrounder(ごろ)とPopup(フライ)のキャッチの練習と割り切ってくれている。 それでも50球ほど投げたら何とか直線で飛ぶボールが増えてきた。 何事も練習あるのみ。  「ちゃんとキャッチボールができるようになること」というのもこの夏の目標の一つにしておこう。

著作権

6月21日付け 許せる利用と許せない利用 – 勝手に将棋トピックスという著作権の記事を見て思い出したことがある。 将棋ではなくて、囲碁のほうの話。

Toriyama’s World という英語サイトで「ヒカルの碁」の英語版が全巻ダウンロードできた時期がある。(http://www.brainfart.org/hikago/hikago1.html) 去年あたりから英語版少年ジャンプで連載がはじまり単行本の出版が始まったあたりからダウンロードリンクが全部閉じられ、インタビュー記事や折込グラビアのイメージくらいしかダウンロードができなくなった。 本家が出版を始める前までは北米(英語圏)でのヒカルの碁の知名度を上げるという意味で確実に当事者の利益になっていたから多めに見られていたものが、途中から具合がわるくなってしまった、そこで著作権の問題が浮上、という図式なのだろうな。

ちなみにヒカルの碁の浸透は米国でも囲碁人口の増加に確実に寄与している。 台湾でも同じだと息子の友達の父親が話してくれた。「それで私の甥の小学生は1年で4段になりました。」すげぇ、でもいとこのほうはちと弱すぎるぞ^^;

超ローカルな裏技

詰め将棋も15手詰め以上となると自分の頭の中だけではこんがらがってどうしても解決できない作品が出てくる。 そんな時には将棋盤を持ち出すかわりに、Palm Tungstenに入れてあるポケット将棋に駒をならべて解いているが、Poket将棋をこんな形で使っている人は他にいないかも知れない。 というわけでここにやり方を書いておこう。

このソフトウエアは盤面編集ができないので普通なら詰め将棋を解く目的には使えないが、棋譜の記録機能と駒を動かしたときにルールチェックをしていないという弱みに付け込んでまず王様以外の駒を全部後手側の持ち駒にしてしまう。1九の香車を5一の玉で取ってもOKなので、こんな事ができる。

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図は玉方の王様が駒をパクパク食べている最中。自分の駒も取れるので、攻め方の足踏み状態を入れて77手にて玉以外のすべての駒を食べ終わる。

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これで裸の双玉状態の盤面ができる。 これを’詰め将棋スタート”という名前で保存しておく。ここから詰め将棋の作品を並べるわけだが後手側から攻め方の駒をどんどん盤面に打ってもらい、それを攻め方玉で取っていく。次に攻め方守り方の駒を交互に並べていき、並べ終わった方は玉を盤面上で適当に動かして相手方が並べ終えるのを待つ。

という手順で詰め将棋の局面がポケット将棋上に再現できる。

攻め方の玉は1九とか9九において邪魔にならないようにする。 これ、盤面を作るのに5分くらいはかかるので5分以内で解ける詰め将棋を考えるのには意味が無い。

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これは頭の中で20分くらい考えて解けなかった15手詰。出典は30年以上前の内藤詰め将棋200題。並べてみて本筋を見つけるまで、やはり7,8分かかった。 最後の図が詰上がり。

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仕事のあいまにこっそり眺めて考えるのに便利です。^^w

19日は父の日、 寝床の中で寝ぼけていると子供が父の日おめでとうとカードとそれを立てる手作りのイーゼルを持ってきた。

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自分としては父の日などに贈り物をもらったことがなかったし、別にもらいたいとも思わなかったが、そこはかとなくはうれしいもんだ。

ありがとうよ、この絵の中のようにいつまでもハッピーでいてくれよ。

土曜日は日本人学校の運動会だった。

開会式には当然のようにラジオ体操をおこなったのだが、そこではっと気がついた。

当地で生まれ当地で育った我が息子はラジオ体操を知らない。親は子供のころから慣れ親しんでいるので出来るのが当たり前と思っていたのだが、考えてみるとアメリカ人はもちろんラジオ体操のやりかたなんて知らないわけだ。 ラジオ体操のテープを家のどこからか10年ぶりに探し出してきた女房は次の日から彼の前で1,2、1,2と模範演技をやっている。

久しぶりにJALを利用して日本に帰ったが、スチュワーデスの英語の下手さ加減には参った。 成田エクスプレスの女性のアナウンスの方が文法も発音も上手なのだ。 なんでだろ。JALは昔から鼻にかかったような発声をするが、これは決して耳に心地よい英語ではない。