HP-35S

f:id:A2-living:20070907051137j:image:leftさて、HP-33Sのフェースリフトかと思って購入したHP-35Sであるが、 少し進化しているようである。 ようである、というのは、まだ分厚いマニュアルの全部に目を通しているわけではないのだが、 最初の方に出てくるスタックの説明を見ると、33Sでは実数しか入らなかったスタックに2次元データはおろか、3次元ベクターのデータまでもが入るようになっている。 まあ単純にスタックのスペースが3倍になってます、といえばそれまでだが、33Sではスタックを2個づつ使って2元データを格納していたことに比べると進歩である。 35Sの流れというのは41-> 42-> 32s->32S II -> 33S -> 35S という感じで、スタックは昔ながらのX,Y,Z,Tの4つしかない。

これに対し、 いわゆるRPLを実装する 28C/S -> 48SX/GX ->49G -> 50gの流れのグラフィック系はスタックが無限大に取れるし、使えるデータタイプも多い。

でも正直言って、28Cを買った20年前から感じていたのだが自分には使いきれない(必要ない)機能満載なのであった。

というわけで、今一番手ごろな値段のHPらしい計算機というと 35Sということになる。(とは言っても60ドル近くするのである)

HPは数年前まではXpanderという、見た目PDAか携帯か、というような計算機を開発していたのだが、それも中止してしまって、本当にもう撤退するのかと思っていたのだが、まだなんとか老舗の意地でつくっているようである。 昔のHPの計算機はキートップが(金太郎飴のような)2体成形で、どんなにすりへっても数字や記号はかすれないようにできていた。今は印刷技術が進歩して簡単にかすれないようになっているはずだから、完全な過剰品質であるが、そういうこだわりがHPの計算機をささせていたような気がする。

ところで最近CasioがClassPadという、それこそExpanderができていたならこんな感じか、というような計算機を出しているのを知った。

f:id:A2-living:20070305213347j:image:right 思えば自分の最初の計算機はFx-15なのであったが、HPと違って今も気を吐いているなあ。というわけで、昔なつかしの画像をどうぞ

HP-35Sを購入したぞ

電卓にRPN方式というのがある。 これはHPの計算機に特有の方式だが、なれるととても便利で普通の計算機が使えないようになる。

RPNというのはReverse Polish Notation(逆ポーランド記法)の略である。 逆、とつくぐらいだからポーランド記法というのがあって、それは 例えば 4+5を +(4,5)というように記述する。 つまり関数を一番前に持ってくる。 これを逆にした、すなわち (4,5)+がRPNになるので、普通の計算機だと[4][+][5][=] という入力になるところ RPNの計算機では [4][Enter][5][+]というような計算の仕方になる。 日本語で言えば ”4 足す 5 は” と言う所、 ”4に5を足して” と言い方になっているのだ。  結果、 三角関数など、加減乗除を含むすべての関数表記の方法が”最初に値を入れ、次に関数を指定する”という方式で統一されることになる。 

なんでこんなことをしているか、というと、最初は多分このほうが計算機が作りやすかったんじゃないかと思うんだが、 これとスタックという概念を組み合わせると、括弧付き計算で、括弧を入力する必要がなくなるのだ。 たとえば (4+50)/9+12*3 という計算を RPNでやると、

[4][Enter][5][0][+][9][/][1][2][Enter][3][*][+] となる。

トータル13ストローク。 

括弧機能つきの普通の計算機だと

[(][4][+]{5][0][)][/][9][+][(][1][2][*][3][)][=] となり、 

トータル16ストロークって、だからなんなのよ、といわれればそれまでだが、

とにかく一度RPNを覚えてしまうと、なかなか普通の計算機には戻れないのだ。

しかるに近頃HPは計算機の分野ではあまり芳しくない。 シェアが昔に比べておちているのはあきらかで、 今はどこに行ってもTexas Instruments, Casio などの計算機がのさばっている。 たまにhPの計算機を見かけるが、近頃の風潮に迎合してなんと安価なモデルはRPN方式ではなく、まったく普通の計算機。

それでも数年前にHP 33Sというのを見つけて購入したのだが、 キークリック感はかなりよいものの、デザインがクリンゴン。 2.22と打つと、小数点が見えない、という難点もあり、 さらにHPの看板であった、数字パッドの左上に配置された大きな[Enter]キーが右下に移動され、その大きさも普通の数字キーと同じになってしまっていた。 正直言って他人に見せたくない計算機なのであった。

一応Palm で動くRPNの計算機はHP計算機のエミュレータを含めてワンサとあるので、問題はないのだが、 専用機のキークリック感というのはなかなか捨てがたい。

f:id:A2-living:20070907051137j:image:leftたまたまサイトを見ていたら HP 35S という記述に出くわした。 33Sのフェースリフトのようだが、今年の夏発売。  なんと昔のHPの計算機を彷彿とさせるデザインに仕上がっている。  これはもう買うしかないね、 とHPのサイトから購入。 本日無事到着

写真でみるだけではどんなものか少し不安があったのだが、現物を見て安心。 中国製ではあるけれど、これなら机の上においておいても尊敬されそう(笑)

 TXでhp-49Gのエミュレート

Power48 は Palm上で、HP48SX, HP48GX, HP49Gのエミュレートができる優れもののフリーウエアだが、NVFSのPalm TXではヒープメモリーが圧迫されて49Gのロムはロードできなかった。 ところが本日解決策を見つけてしまった。

UDMH というダイナミックメモリーを大きく見せかけるユーティリティーがあって、これを使うとなんと49Gも無事エミュレートできるようになった。 TX対応はVersion 5からで、これはまだベータだが、 レジストも10ドルと手ごろなので即日購入してしまった。 自分の日本語+Fitaly+ptoolset環境ではブレーザーとは相性が悪いみたい(どこまでもヒープを確保しに行っている感じでフリーズ。ソフトリセットで回復)なので、AppごとにOn/Offできる機能を使って例外処理しているが、 これでますます使い勝手がよくなってきた。 MapopolisというNavigation のアプリも地図のアップデートが以前よりスムースになったような気がする。

Forumの書き込みを見ると、どうもゲームソフトのエミュレーターをPalm上で起動するときにメモリー不足になる現象を回避するために使っているユーザーがほとんどのようだ。 

インストラクションがまったくといってないので、どのような処理をしているかは不明だが、 普通のメモリー領域をヒープに見せかけるということをやっているようだ。 しっかし86系じゃあるまいし、ARMでこういう処理をしなけりゃならないというのも。。。

 HP41の復活

なんか子育て日記からハイテク日記に変ったみたいだが、今はTXへのマイグレーションに手を焼いているので自然にこうなる。

T3からTXに移行するついでに、使っていたアプリのアップデートを調べていたら、P41CXというHP41のエミュレーターが320x480に対応した新しいバージョンになっている(ったって、0.12Kなんだけど、この作者、延々とバージョン0.12である)のに気がついた。

で、TXに載せてみたのだが、 これって見栄えがすごくよくなっている。

昔、HP41が買いたくても値段を見てひるんでいた(そしてEducalcのカタログで、豊富なオプションロムやらアクセサリーをあきず眺めていた)世代としては、 「とうとう我が物になったぞ、」って感じである。 Rom Imageを無料公開しているHPに感謝。 これでスキン切り替えでオーバーレイが出来るようになったら、それこそ実機にまさるというもの。 もうスピードは圧倒的にPalmのほうが速いのだから。

フォトリアルなスキンが一番見やすいというものでは必ずしも無い。 例えばFree42はモノクロのデフォルトスキンが操作性を考えると一番だ。 ただし、P41CXについては見事にフォトリアルと実用性が共存している。 偉いえらい。

一方、HP48GX/HP49GのエミュレーターであるPower48のほうはTXではメモリー不足でロムイメージを展開できませんと出てしまう。 以前もT5が出たときに、メモリー部分を少しいじったという記述がリリースノートにあったので、TXでも多分メモリーモデルの調整が必要なんだろうが、作者は最近アップデートにご無沙汰であり(なんとTIのエミュレーターを作っているらしい(怒))、対応してくれるかどうか心配。 こっちは困った。

 HP33Sを購入!

HP33Sを購入してしまった。 税込みで$50ドル。 Wallmartて計算機売り場を覗いたらTIの電卓の中に埋もれるようにして33Sと10Bという2種類のHPの電卓が陳列してあった。ブリスターパックの上からキーを押してみたが、10Bのほうがコリコリ感が良い。だが、裏の説明文を見て驚いた。「誰にでも使えるARGEBRAIC」となっていて、RPN機ではない。 33Sの方はRPNとArgebraicが切り替えられるようになっている。しかし、この銀色のボディー、そしてなぜかVシェープのキー配列、大分イメージが違う。ぱっと見た感じPowerRangerに登場する悪役みたいだ。 一度は帰りかけたが、結局また売り場に戻ってきて買ってしまった。 完全に衝動買い。

で、いじってみたのだが、、

持った感じはなかなか手になじむデザインだ。サイドがゴム引き仕様になっているし、キーの感覚も許せる範囲。

表示はコントラスト比が調整できるLCDだが、小数点が見にくいのには参った。 それでなくても老眼になりかけているのだから。22.22などと表示すると小数点の位置がほとんどわからなくなる。裏を見ると計算機自体はしっかり中国製だが、LCDの表示デザインをきちんとDRしたのだろうか。 これをよしとしたアプリケーションエンジニアをHPの人間として認めるわけにはいかない。ドットマトリクスベースでもこれまでの資産があるのだからどうにでもなったはず。

キーボード+シフトキー2つで、機能を各キーに割り振ってあるが、レイアウトの思想が良くわからない。 それにEnterの位置を通常の計算機の=の位置に持ってきたのはどんなもんだろうか。 10キーパッドの一部として考えればロジカルではあるけれど、いまやRPN機を買うのはほとんど買い換えの客だろうから従来どおり左上に大きめのキーとして設定したほうが良かったのではないだろうか。 あの大きなキーはどんなに押しても壊れない(だろう}という安心感があった。

コンバージョンをメニューに埋め込まないでキーにアサインしてあるのは実用的。 これだけラベルを表示しなければならないので、シェブロンになったキー配置が少しは役にたっているのかなあ。(印刷できる面積が若干大きくなったりして) 

インターネットでレビューを眺めて見たが、ユーザーの批判の中で「スタックが4つしかない。」というのがあった。 HP28C以降のRPL機の仕様を当たり前と考えている世代にはHP伝統の4スタック構成が非力に見えるらしい。

COS(パイ/2)がゼロにならない、これはバグだ、というコメントもあった。 確かにシンボリック演算ができる48Gみたいな機種だときちんとゼロになるが、これも実際には12桁の数字で計算するので仕方がないところだとおもいますがね。48Gでも数字になおすとゼロにはなりませんし。 なぜ昔はこんな批判がなかったかというと、ラジアンの計算ができなかったからだね。

プログラムはステップごとに書き込んでいくというもので、RPLに慣れたものにとっては昔の時代にワープしていく感じ。 Object Pascalになれていたのが、急にライン番号の必要なBasicに戻ったような雰囲気ですね、それはそれで楽しいのだが、 プログラムを組むような計算はいまやパソコンでやってしまうのが大勢なんだろうなあ。

自分としてはエンジニアリング計算はいまや過去の話で、コストと工場原価の計算とか部下の昇給率の計算にしか使わないわけで、HP12Cあたりが一番使いやすい計算機、というのが本音ではあるけれど、気持ちとしてFinance Calculator よりはScientific Calculatorを持っていたい。 ちょっとシャツポケットに入れるにはでかすぎるがこれ以上小さくなるとラベルが読めなくなってしまう。(笑)

P42XというHP42Cの機能を再生したPalm用のフリーソフトを発見、早速Tungsten T3に導入した。 これで、我がPalm機に生息するRPN計算ソフトは KK12C(HP12Cの機能再生)、RPN、Power48(HP48/49Gのエミュレーター) P41CX(HP41のエミュレーター)、NeoCal、PowerOne Finance と7種類。 Algebraicな計算機ソフト3種類と合わせて電卓ソフトが10種類になった。  われながらオタクだと思う。P41CXなどはオーバーレイでラベルが使えない限り、使えこなせるわけがない。

の日常

HPの計算機の日本語マニュアルの話が盛り上がってきた。

やってみるもんだ。 Customer Support に出したe-mailで電話が掛かってくるとは思わなかった。

http://www.syc.co.jp/about/calculators/userspace/hpcalcbbs/bbs.pl?act=message&id=1971&frametarget=hframe

乗りかかった舟だ(座礁したといううわさもあるが。) 最後まで付き合って見ましょう。