HP-35Sを購入したぞ

電卓にRPN方式というのがある。 これはHPの計算機に特有の方式だが、なれるととても便利で普通の計算機が使えないようになる。

RPNというのはReverse Polish Notation(逆ポーランド記法)の略である。 逆、とつくぐらいだからポーランド記法というのがあって、それは 例えば 4+5を +(4,5)というように記述する。 つまり関数を一番前に持ってくる。 これを逆にした、すなわち (4,5)+がRPNになるので、普通の計算機だと[4][+][5][=] という入力になるところ RPNの計算機では [4][Enter][5][+]というような計算の仕方になる。 日本語で言えば ”4 足す 5 は” と言う所、 ”4に5を足して” と言い方になっているのだ。  結果、 三角関数など、加減乗除を含むすべての関数表記の方法が”最初に値を入れ、次に関数を指定する”という方式で統一されることになる。 

なんでこんなことをしているか、というと、最初は多分このほうが計算機が作りやすかったんじゃないかと思うんだが、 これとスタックという概念を組み合わせると、括弧付き計算で、括弧を入力する必要がなくなるのだ。 たとえば (4+50)/9+12*3 という計算を RPNでやると、

[4][Enter][5][0][+][9][/][1][2][Enter][3][*][+] となる。

トータル13ストローク。 

括弧機能つきの普通の計算機だと

[(][4][+]{5][0][)][/][9][+][(][1][2][*][3][)][=] となり、 

トータル16ストロークって、だからなんなのよ、といわれればそれまでだが、

とにかく一度RPNを覚えてしまうと、なかなか普通の計算機には戻れないのだ。

しかるに近頃HPは計算機の分野ではあまり芳しくない。 シェアが昔に比べておちているのはあきらかで、 今はどこに行ってもTexas Instruments, Casio などの計算機がのさばっている。 たまにhPの計算機を見かけるが、近頃の風潮に迎合してなんと安価なモデルはRPN方式ではなく、まったく普通の計算機。

それでも数年前にHP 33Sというのを見つけて購入したのだが、 キークリック感はかなりよいものの、デザインがクリンゴン。 2.22と打つと、小数点が見えない、という難点もあり、 さらにHPの看板であった、数字パッドの左上に配置された大きな[Enter]キーが右下に移動され、その大きさも普通の数字キーと同じになってしまっていた。 正直言って他人に見せたくない計算機なのであった。

一応Palm で動くRPNの計算機はHP計算機のエミュレータを含めてワンサとあるので、問題はないのだが、 専用機のキークリック感というのはなかなか捨てがたい。

f:id:A2-living:20070907051137j:image:leftたまたまサイトを見ていたら HP 35S という記述に出くわした。 33Sのフェースリフトのようだが、今年の夏発売。  なんと昔のHPの計算機を彷彿とさせるデザインに仕上がっている。  これはもう買うしかないね、 とHPのサイトから購入。 本日無事到着

写真でみるだけではどんなものか少し不安があったのだが、現物を見て安心。 中国製ではあるけれど、これなら机の上においておいても尊敬されそう(笑)

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