バイオリンのJoshua Bellが近くのホールでコンサートを開いたので親子3人で見に行った。  色々弾いた曲の中にVocaliseという、今、息子が練習している曲があった。 終わった瞬間の拍手の中で、 「何であんなにうまく弾けるんだー、僕悔しいよー」と言ったので、女房と(本気かこいつ)と顔を見合わせた。

コンサートが終わったあと、地下のロビーに出てきてサインをしてくれている、というので、早速CDを買い求め、列に並んだ。

写真で見ると、なかなかハンサムボーイという感じだが、実際に見ると英語で喋らナイトのパックンに感じがにていないでもない。  2時間の独演の後で疲れた感じだが共演のピアニストと一緒に、せっせとサインをし、ファンと談笑している

息子の番になって、CDにサインをしてもらったところで、 

「あの、僕 今 Vocaliseを練習しているんです。」

「あ、そうなんだ。」

「なんか、ポイントとかアドバイスしてもらえることありますか?」

「うーん、そうねえ、 ダイナミックスかな。 ちゃんと楽譜を読んでアクセントに気をつけるとか、 難しいなあ、 自分をうまく表現する事だよね。 皆違うんだから。」

「あー、ありがとうございました。」

「がんばれよ。」 

と握手をしてもらい、 ついでに二人並んで写真も撮らせてもらった。 

翌日、息子が練習しているのを聞くとも無く聞いていたら

音が良くなっている。

個人レッスン3回分くらいの効果があったみたいだ。