ソフト指し: あたかも自分が指しているように見せかけながら、実は将棋ソフトに着手を考えさせ、自らは操り人形となってソフトの指し手の通りにゲームを進める事。
ソフトに指させて勝って何がうれしいのかさっぱり判らないが、実より名をとる輩が多いと言うことかしら。それでレーティングが上がったといっても自分の実力との乖離が激しくなるのであれば心の中は決して穏やかではないでしょうに。大体ネット将棋から一歩も外に出られなくなりますな。(藤原の佐為みたいな) リアルの将棋大会には出られなくなる。
ただ、逆に自分が負けるから相手がソフトを使っているのだろうと思われるのも困る。 終盤で詰め将棋のような筋を見つけて詰め上げたら相手から「ソフトを使っていますね。」と言われるのは癪だ。 中盤のどうでもよいようなところでも2,30秒考えて指していたらそれだけで「ソフト指しだ!」と決め付けられたりするともうなにをかいわんやだ。 人には人の指し方というものがあります。ソフトのような指し方をするなといわれても困る。 そんないやみを言わずにいられなくなるほどくやしくなるようならネット指しするな。 と、ここまではソフト指しの疑惑でいつも相手を犯罪者扱いで見ることしかできなくなってしまった将棋愛好家に言いたい。私みたいに定跡には明るく、中盤がとてつもなくヘボで、歩のたたきを多用し、終盤の詰みを見つけるのが割りと早い人はみんなソフトを使っていると疑われる世の中では困ります。これが私の棋風だよ。(棋風を変えろっていわれてもなあ) ソフトを持っててもそれをネット将棋に利用しようなんてこれっぽっちも考えない人のほうが世の中多いと思いますよ。
でもどうしてソフト指しが横行しているとわかるのだろう。 だれかデータをとったのだろうか。
- レーティング戦でのソフト指しは実は大勢にあまり影響がない。
なんだかんだと小ざかしい事を考える以前に精進して自分が将棋ソフトよりも強くなってしまえば問題はないわけだがこれこそエベレストに登頂するくらい難しいという悲しい現実がある。 自分は劇指し3の最強レベルに飛車落ちの下手を持って勝てないのだ。 平手では30秒将棋になると3段レベルに勝てない。 二段レベルでもぼろぼろ切れ負ける。(女房子供が寝ているのでスピーカーを切ってやっているという事情もある。)
ん、待てよ、ということは自分のレベルでは通常のレーティング戦ではソフトの最強モードを使うソフト指しにあたる可能性はないということじゃんか。なあんだ。
わざと弱いレベルに設定したソフト指しってのもあるのかな。 でも自分と同レベルの強さに設定されたソフトと指すのっても別にどうということない気がする。コンピューターに使われた操り人形が指していると思えばいい訳だ。
自分よりも弱いレベルに設定されたソフト指しには全然問題ありませんね。
- レーティング戦ではなく、大会にソフト指しが使われたらどうする。
ソフト指しする人がいる以上賞金がかかったような大会はネット将棋では不可能だというところまで議論が発展すると、ネット将棋の将来のためにあまり良いことではありません。
どんなに対策を考えようとも鉄の意志があれば何でもハックできてしまうのがソフトウエアを使ったづるの恐ろしいところですが、これにはかなりの努力と才能が必要です。敷居を高くしてしまえば100パーセントとは言わずともかなりの防止はできるはず。 例えば有段者以上の実力のある将棋ソフト(数えるのに両手の指は必要ない筈)に以下の機能を実装してもらえば多分ソフト指しの9割5部は減らすことができます。
- 1.IPストリームを監視してネット将棋のサイトと交信している場合には起動不可能とする : 副作用=ネット将棋を観戦しながらのソフトによる検討が不可能になります。
1の対応は同じコンピューターで、ネット将棋と将棋ソフトを同時に走らせた場合のみ有効で、じゃあわざわざ2台のパソコンを用意してソフト指しをする場合はどうなんだと言われると、
- 2. ソフトが切れ負けるようにする。ネット将棋のルールを例えば15分指し、以後30秒以内と決めておきます。 時間切れで秒読みに突入した場合、29秒で指すように調整しておけば15分将棋なら60手以内でソフト指し側は秒読みに突入します。29秒後に出てくる差し手を見て入力していては切れ負けになるでしょう。 :副作用=指し手の早いソフトが優秀なソフトという認識からすると開発者は実装したくないだろうな。それに検討モードの実装ができなくなりそう。昼休みの短い時間にソフトと対戦することもできなくなるぞ。 レベル設定で強いレベルのときだけに有効としておけば級位者には影響がでないな。 級位者のネット指しは目をつぶりましょう。あたった人は強いソフトと指せたと喜ぶことにしましょう。
こんなことをしても誰かがハックを考えてインターネットで流せばまたもやいたちごっこになってしまいますが、そこまでしてでもソフト指しを続けたい人には努力を認めて許してあげましょう。(おい)
- 3. 大きな賞金のかかった大会は地区ごとに場所を決めて(公民館でも借りて)ネット環境を用意し 第3者が立会いできるような環境でやるという手もあります。
副作用:家で手軽にというネット将棋の長所が生かされなくなります。
- 4. 高次の大会では匿名性を排除。 本人の本名を白日の下にさらしてしまえばピアプレッシャを感じてソフト指しなどできないのでは?
われながら結論の出ない論議になってしまった。