You have a big mouth!

バイオリンの英才教育で名をはせた某メソッドの総本山は松本にあるらしいのだが、この教室はアメリカでも結構大きな流れになっていて、自分の息子も習い始めてもう5年になったのだ。 毎年、全米のあちこちで開催されるサマーキャンプにジプシーのように参加してきた。 大学の寮を宿泊施設として使ったりして、安あがりの休暇と思えば親子3人が車に荷物を積み込んで2日かけて目的地まで運転していくことにもそれほど抵抗はなかった。 (ティーンになれば一人で参加だが、年端がいかないと親がくっついていく) 今年は先生にそそのかされて、ハワイまで出かけてしまったのだ。 ハワイという土地柄のせいか、 本人にとっては非常に楽しいキャンプだったようだ。 場所によってはついてくる母親の目がみな三角になっていて大変な雰囲気になっているところもあるが、 息子はそういうところには2度と行くとは言わない。 あくまでも「友達をつくる」のが第一目標になっているわけで、今回も冗談を連発してクラスの雰囲気を盛り上げるのに一役かっていた。 

グループレッスンで息子のような道化がいると、それに対する周囲の反応は2つに分かれる。

1. いっしょにけたけた笑い始める子供たち

2. しらけた目で眺める子供たち。

今回は2日目にして「結構真剣に弾いてるね、いい音出てるし、将来が楽しみだね。」とうわさしていた1歳年下の白人の女の子がきつい目で見ていると思っていたら、息子が先生にジョークをかまして笑わせたところで、”You have a big mouth!” と一喝した。 そんなことで引き下がる息子ではなく、 ”Yes I do.”と大きく笑ってすましてしまった。 

そのあと、二人でひそひそ話していたが、クラスが終わるころには談笑していた。  うーん、そのテクニック、父親も習得したいぞ。

最終日に息子と、友達になった母子を車に乗せてホテルに帰ってきたら、地元のミュージシャンがロビーでギターやベースやウクレレを持ち出してハワイアンを演奏しているところだった。 子供たちをおいて女房と二人、2ブロック先のWaikiki Banyanという他のホテルの下にある駐車場まで車を置きにいき、 戻ってきたら不思議な光景が展開されていた。

ミュージシャン達の輪の中に、息子ともう一人がバイオリンを構えて並んで座り、ハワイアンを演奏している(しようとしている、といったほうが正確か)  その輪の中で、 一人ご婦人がフラダンスを踊っている。 

聞いたら息子たちのバイオリンケースを見たベースのおっさんが「Jam up しようぜ」と誘ってくれたからやってる、だと。

さすがに鈴木の子供たちである。 すくなくとも雑音にはなっていない。 (と思うのは親の贔屓目か)

それにしても驚いたのは、そのご婦人のフラダンスである。普段着で踊っていたのだが、 実に格調が高いのだ。フラダンスに品がある、という言い方ができるとは思わなかったが、ショーで見る踊りとは一味違うのである。 さぞ高名なお方なのではあるまいかと思ったが、 みなに話しかけられ、言葉を交わすことができなかった。 残念。

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