HP-35Sを弄ぶ日々が続くわけだが….
HPの電卓にはEquation Solver というのがついている。 実は電卓ではないが、あのHP-200LXにも実装されていた。
単純に言うと 多変数の数式を入れておいて、求めたい変数を指定してやれば、機械が他の変数の値を聞いてくる。 これに順次答えてあげると解がでてくる、というもの。
例えば V=IRという数式を記憶させておいて、Enterを押すとIとRの値を聞いてくる。ところが同じ数式を表示させておいて Solve I と入力すると今度はVとRの値を聞いてきてIの値を計算する、という按配。そんなもん、数式で覚えさせるより直接計算したほうが速い、 というなかれ。 たしかにオームの法則くらいなら、ごもっともだが、じゃあこんなのはどうだ。
D=ST+1/2gT^2
一回これを入力しておけば、求めたい変数が距離であろうが初速であろうが所要時間でであろうが、月の上の出来事であろうが、他の変数の値を入れるだけで求まるのだ。各レジスターはそれぞれの値を覚えているから繰り返し試算するにも便利。
HP-35Sは科学技術用の計算機だから財務的な関数は組み込まれていないが、Equation として覚えさせておけば、利息計算とかも簡単にできる仕組みになっている。 ここまではHP-33Sでも実装していたのだが、HP-35Sではさらに2元連立方程式と3元連立方程式のSolverが組み込みで追加されているのを発見した(オーバーな)
2元連立方程式
aX+bY=c
dX+eY=f
a,b,c,d,e,fと入力してやればXとYが求まる。
3元連立方程式
aX+bY+cZ=d
eX+fY+gZ=h
iX+jY+kZ=l
a…l まで入力するとX,Y,Zが求まる。
というわけでプログラミングの心得がなくても十分使える電卓である。 単位変換とかパーセント計算など、普通に必要な機能はすぐに使えるようにキートップに割り付けてあるところが昔の気取ったHP電卓とは違うところ。(これはHP-33Sも同様だった)
学生時代にこんな計算機があればよかったが 自分が大学生のころは計算機といえば卓上型のタイガーの手回しだ。そこで技術系の学生はたいてい、ヘンミの竹製計算尺(技術者用)を持ち歩いていたのであった。 と、ここまで書いて計算尺と筆算で積分計算させられたことを思い出した。 HP-35Sでは上記のように入力した数式をそのまま積算できる機能もついている。 んー、どこかに使えないかと考えてみたが、いまの仕事ではそんな需要は皆無なのであった。(手段と目的が逆転してる(笑))