ちょっとまじめに過去を振り返る

建設技術者さんの書き込みをみて。

ここまで自分で理解してしまうってのはたいしたもんだなあと関心感心した。 これは ”Getting Things Done”(略してGTD, yahooにgroup forum あり)を書いているDavid Allen の言うところの Goalは実際Actionが取れる itemまでどんどん分解していってはじめてto do listに書き込むことができるタスクになる、という概念と同一だろう。

初めてタイムマネージメントの概念に触れたのは80年代の後半だったと思う。 Charles HobbsのTime Powerというオーディオテープが最初。 これはDaytimerというシステム手帳のカタログから購入した。 手帳の使い方の参考にと買ったのだが、自分にとっては最初の人生の教科書になった。 

Time ManagementというのはLife Managementの事であった、と合点したのだった。

今でも覚えている(つまり印象が強烈だった)ポイントを挙げると以下の4点になると思う。

1)Power of Concentration : 集中すると効率がよくなる。そのためにはTodo listを活用すること。 Todolistに書きこんでさえおけば”取りあえず”忘れることができる。目の前のtaskに集中できれば効率が上がる。

2)メモを書き散らかさずに全部Daytimerに書き込む。Daytimerをみれば載っている、あるいはDaytimerを見ればデータの出所がわかる、という形にすれば、あちこち情報を探し回る必要が無くなる。 この概念は現世のPDAと非常に相性が良い。 ただし、システム手帳の場合持ち歩く量に限りがある以上、常に取捨選択の必要にせまられ、強制的に定期的な見直しをかけざるを得なかった。 PDAだとメモリーの量を増やせばよいので昔の情報がそのまま残ってしまう弊害がある。 これはElectronic Documentすべてにいえることであり、このData のLife Cycleをどう扱うか、今の所、解を見つけられていない。

3)4 Quadrant System. 物事を緊急と非緊急、重要と非重要の象限で考える。 「非緊急・非重要」は捨てる。(あるいはやらないうちに大半が消滅する) 「重要・非緊急」を重点的につぶせば「緊急;重要」 項目はおのずと少なくなる。  この考え方はその後 Stevens Covey などの著書にも引き継がれて出てくる。

「緊急・非重要」の例えでHobbsが引き合いに出したのが電話。 電話がすべて重要・緊急ではないのに、ベルがなると反射的に取ってしまう。 目の前で重要な話をしていても取ってしまう。 「私は今あなたと話しをしている。 電話が鳴ったからといって取る必要はない。本当に重要ならまたかけてくる」と言った老女史の話には、はたとひざを叩いた。 これができないビジネスマンがいかに多いことか。 「すみません、今、手が離せないので後でこちらからかけなおします。」と言える人と、言えずに目の前の人をほったらかして週末のゴルフの予約の話に乗ってしまう人の能力差は確実に存在する。

4)自分の価値感を見つけ出し、何が自分にとって重要か、そこから生涯目標を描き出し、成就するための中間目標、短期計画を立てなさい、という自分にとってのUnifying principle発見の勧め。 今の啓蒙本なら当然のように書いてあるようなことかもしれないが、 当時の自分にとっては晴天の霹靂だったのだった。

そして同時にすごく英語の勉強になった。(笑) ほとんど同じ時期にTom Clancyの”Hunt for Red October”を読み、期せずして英語の原書を、それも2冊始めて読破した形になった。 クランシーのほうは読み出したら止まらない面白さだったのだが、Time powerのほうは本当に感激したのだと思う。 このときに得た自信がなければ、今も米国にとどまっていられたかどうかわからない。 そういう意味でもやはり人生に影響を与えた1冊だったのだ。

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