今回のRPiは電子機器とのインターフェースというよりもサーバーとして使おうとしているので、少しLinuxが使いやすくできるように調整しておく。
まずは新規ユーザー名を追加する。Piと同じグループアクセスを行えるように、まずはpiの所属するグループ名をチェック
groups pi
自分の環境では以下が出力された
pi : pi adm dialout cdrom sudo audio video plugdev games users netdev input
これを参考にしてuser1というユーザーを追加するには
sudo useradd -m -G adm,dialout,cdrom,sudo,audio,video,plugdev,games,users,netdev,input user1
次に以下のコマンドを入力し、入力を即されたらパスワードを入力(2回)
sudo passwd user1
sshを使ってコマンドラインのみでヘッドレスで動かしているわけだが、ターミナルモードからRaspbianのGUIにアクセスすることもできる。 このためにはTightvncというパッケージを使う。英語のHowtoはここに詳しいが、いかに簡単に手続きだけを述べておくと
sudo apt-get install tightvncserver //vnc server をインストール
tightvncserver //vncserverを起動 password設定を催促されるので8文字以下で入力
vncserver :0 -geometry 1440x900 -depth 24 //画面精度に合わせて適宜調整
これをいちいち入力するのは面倒なので、上記のサイトではConfig fileの書き方などが書いてある。
これでxウィンドウがセットされるので、Windows あるいはLinuxが動いているパソコンからVNC準拠のViewerでIPアドレス、パスワードを入力すればGUI画面がアクセスできる。
インストールされているアプリケーションは左下のスタートメニュー(?)をクリックすればカテゴリーごとに選択できるようになっている。いつも使うアプリケーションについては項目を右クリックし、add to desktopを選べばデスクトップ上にアイコンを置くことができる。
手間をかけてGUIを実現させた理由はWifi-adapterの設定をコマンドラインでやった経験がないからで、(爆) GUI上だとwpa_guiというwifi network への接続設定ツールが使える。 まあほかにもScratchとかRaspberry PiのGUI体験を実感したいという理由も無きにしも非ず。
デスクトップ画面をパソコン上に出した状態で、 作動が確認されている、ということでRPiと一緒に購入したEdimixのEW-7811UNというWireless nano USB Adapterをusbポートに差し込み、internetカテゴリーからwpa_guiを起動する。アダプタはあっさりwlan0と認識されているので、あとはscanを実行し、自宅のRouter のwifi networkをみつけてパスワード等を入力し接続すればよい。 これはシステム上に記憶されるので一度の設定であとはリブートするごとに自動接続される。 これでEthernetケーブルをはずしてもネットワークに接続できるようになった。
現在使っているCISCOのWifi Router にはネットアダプターのMACアドレスに固定IPアドレスを割りつける機能がある。 router のBasicセットアップのページからDCHP Reserveというボタンをクリックすると 現在割り当てらているIPアドレスの一覧が出るので、それでraspberry piを選び、固定アドレスを指定するという作業になる。 raspberry piの電源を一度落としてから再度起動すると新しい固定アドレスが割り当てられた状態でネットワークに接続される。
ここまでできたら、あとはApache, PHP, MYsqlをインストールすればdynamic web server が完成するわけで、そういうチュートリアルもネットを探せばいくらでもあるわけだが、それでは面白くないので、apacheの代わりに近頃勢いを得つつあるnginxを導入してみることにする。 説明を読んでいるとReverse proxyにも使えるということなので、現在NASで構築してるsquidを使ったreverse proxy をついでに置き換えることができないかとも思っているわけである。 その顛末は次回。