hp-20b をフラッシュしてみる その2、まずはupdate

我がhp-20b は消去・リセットのステップを通して見事にブリキと化したわけで、なんらかのファームウエアを入れてあげないと電卓として機能しない状態になっていた。

用意したもの

  1. Windows XP が実装されたネットブック
  2. ATMEL のホームページからdownload してきたSam-ba 2.10 とパッチファイルSAM7 Patch for SAM-BA 2.10 . 本体をインストールしたら、パッチ部分を解凍して該当するフォルダーに上書きコピーしておく
  3. USB serial converter – RS232 コネクタをUSBコネクタに接続するケーブル、FTDI チップを実装したインターフェースがコネクタ内部に組み込んである。
  4. Gene Wright さんから郵送してもらった HP 電卓専用のケーブルセット
  5. 昨日ダウンロードしておいたHP20_DEVELOPMENT_KIT 内のHP 20 ORIGINAL ROM.BIN

 

ケーブルセット、USBシリアルコンバーターを介して電卓をつなぎ、電池を再セット

そこから sam-ba を起動し、手引書の4頁にあるとおり、comポートを選び、Select your board のdropdown にはat91sam7l128-ekを選ぶ。 Connect buttonをクリックする直前まで準備しておき

 

この状態でケーブルのリセットボタンを一度押し、続いて hp20bのON/CEボタンを半秒から1秒押した後、画面上の”connect”ボタンをクリック。

これでSam-ba  の画面が現れればほぼ成功である。

これでSam-baの画面もエラーメッセージも現れなければTask manager からSam-baのプロセスを殺してもう一度最初からやり直さなければならない。フォーラムのコメントには最初から(フラッシュを消去する手順から)やり直すという方法が推奨されている。

Sam-baの画面が現れた場合はSend file name の入力部分に通常のファイルダイアログボックスから焼きたいファイル名(今回は”hp20b original Rom.bin”) を指定してやる。  そしてSend file ボタンをクリックするとコードの転送が始まる。 手引きには45秒くらいと書いてあるが自分のセットアップでは1分以上かかっているようだ。この間画面上のデータが逐次アップデーとされるので迷うことはない。

終了するとlock region to Lock というダイアログが現れるので”NO”を選択。

次にスクリプトエリアで”boot from Flash(GPNVM1) となっているはずなのでExecute ボタンをクリック。

ケーブルセットのリセットボタンを押す。

内部処理が済むのを5秒ほど待ってあげてから ON/CE ボタンをおす。

 

これで計算機が復活する。ちなみに手引書に書いてあるチェックサムは 9.16.2009バージョンのものなので、比べてみることはできないが、ファームウエアの日付が10/19/2009にアップデートされていたのでフラッシュ成功とわかる。

ポイント

1. Sam-ba.exe を使用する。 Sam-ba_cdcでは接続できない。

2.Sam-baをConnect する前にケーブルセットのリセット、本体のON/CE を順番に押す。

3. うまく行かなくても計算機内部のブートアップルーチンは必ず生きているので焦らないこと。

4. 電池のスペアを用意しておく。作業を中断する場合には電卓から電池を抜いておく。

5.OSはあるなら Windows XP が無難。Windows 7にインストールする際、Windows XP compatible mode に設定してインストールというコメントがフォーラムにあったがどうか?(未確認)

6. シリアルコンバーターを使う場合はFTDIチップを使用したものが推奨されている。

 

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