American Piのほうが好きかもしれない。

というわけで、BeagleBone Black(以下BBB)である。 値段が$45ドル。Raspberry Pi (以下RasPi)の実勢価格が$42なので比較してしまうわけだが、あちらが英国製なのに対して、こちらはTIがサポートするコミュニティハードウエア・ソフトウエア。米国製なので、別名 American Pi  ハード的にはアームプロセッサも一つ格が上のグレード、そしてクロックも1Mhzと優位である。回路図を眺めるとちゃんとパワーマネージメントのICが実装されていて、Raspberry Piとは大違い。USBクライエントからの5Vととバレルプラグからの5Vの供給も別チャンネルでしっかり管理されている。(ICの仕様書では7V AC入力となっているんだけど、交流でも大丈夫ということか?)基盤上にはリチュームイオンセル用のパッドまで用意されている。 そのかわり、USBホスト側から5Vぶっこんで電源元にする、というRasPi では許されるいい加減なことがこちらではできない。RasPi に触発されてこの値段になったのは明らかで、前のGeneration (Beaglebone、以後BB)は90ドルくらいした。自由競争というのはいいことだ。  BBにはついていなかったHDMIソケットもBBBにはついていて、かつ2ギガバイトの内臓eMMCにはLinux が実装されているため、付属してくるUSBケーブルをPCに接続(してminiUSBソケットにPC側から電源を供給)するだけでとりあえずは始動する。 イーサネットを使わなければ、専用のUSBドライバーを組み込まないとWindowsとはお話しをしないが、Windows 8 ではコントロールセンターから第3者のドライバーを組み込むことを許可しないとWindows 側がインストールを拒否するので注意。 親機がLinuxの場合は専用ドライバは必要ない。何もしないでもUSB経由のIP接続が可能である。

eMMCに最初から組み込んであるLinuxはAngstromという組み込み系のもので、その起源を紐解けば、Free Zaurus などというものまで出てきて日本人としての因縁をかんじたりする。 自分の環境ではすぐにDebian Wheezy に書き換えてしまったが、これは単にRasPiのRaspbian がDebian そのもので、新しいディストロを覚える手間を省きたかったということが大きい。

で、これにNginx +mysql + php5を実装してWeb Serverを試してみた。 手順はRasPi のときとまったく同じなので、詳しく述べないが、ModX Revolutionという、バックエンドがかなり重いCMSをインストールしてみたところ、問題なく使える。 RasPi では、WEB作成画面の反応が遅くなって実用にならなかった。 RasPi でも少し軽めのModx Evolutionのほうは軽快に使えるので、それはそれで良いのだけれど、あらためて、パワーの違いを感じたわけで、 なんとなく、RasPiよりはBBBのほうになびくわけである。 ちなみに内蔵のeMMCメモリーへのアクセス速度は14MB/S と、RasPiでクラス10のSDカードを差した場合とほとんど変わらず、単純にプロセッサの能力の差がでているようだ。あとはramの違いかRAMの速度も400Mhzと同様。

その他に気が付くところとしては、
RTC が実装されている。
外に出ているIO ピンが 多い(実はそのうちの半分くらいはHDMIとeMMCの入出力ピンとして使われているので、全部使うにはこれらのデバイスを無効化する必要がある。が、それでもRasPiよりも多い。)。
このIOピンはメールコネクタヘッダになっていて、リード部品などそのまま差し込めるので、RasPiのヘッダーピンより使いやすそう。

パワースイッチ、リセットスイッチ、 そして、ブートをSDカードから行うためのスイッチ、とミニボタンスイッチが三つもついている。
パワーLEDのほかにユーザーがコントロールできるLEDが4つついている。
Shutdown -h now を実行すると、ちゃんと電源が落ちる。前述の電源コントローラICがついていることによると思われる。再起動はパワーボタンを押すだけ。
RasPiに比べて見劣りするのはUSBホストソケットが一つしかついていないことくらいか。
それとVideo Codecがハードウエア処理ではないので、HTPC用途ではRasPiに軍配が上がりそうだ。
BoneScriptというNode.js上で動くJavascript ライブラリがAngstromには実装されていて、これをやはり実装されているCloud9 というブラウザベースのIDE上で開発していく、ということらしいが、Debian で置き換えてしまったので、とりあえずはRaspiと同様、Pythonを使えばGPIOモヂュールを使って外部とのインターフェースも可能なようだ。(Adafruit.comに多くの教材がアップされている) BoneScriptもそのうちDebian/UbuntuをサポートするようなのでJavaScriptによる外部機器のコントロールのほうは少し待つとしようか。

Physical Computingとして、去年まで熱を上げてたArduinoはどうするよ、と自分に突っ込みをいれたくなるが、これが答えが出ていて、「両方とも使う」というもの。 Arduinoのスケッチ自体はサーバーとの通信とそれに基づく外部接続部品とのインターフェースに特化させ、つまり、簡略化したループを回し、難しいところはBBBでPytonなり BoneScriptを使って行ってシリアル通信でArduinoに指示をしたり、データを受け取ったりする、
従来はこのサーバーの側がPCでDelphiクローンのオープン版Lazarus。 いかにももったいない感じだったが、BBB/RasPiにすると見た目にも機能的にもバランスが取れると思う。

BBB とRasPi 比較表

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