本屋のあるまちかど

久しぶりに日本に10日ほど行ってきた。 業務出張である。

今回あらためて気がついたことがある。 日本の本屋の多さ、紙の出版物の多さである。

アメリカではメガブックストアの雄であったBordersが去年の初めに倒産し、会社更生を目指したがこれがうまくいかず、夏には全米の書店で在庫の書籍から棚から家具にいたるまですべての資産を売り飛ばして文字通り消滅してしまった。  これで自分が住むAnn Arborに残ったのはNichola’s という町の本屋, Borders の競合相手であったBarne’s and Noble、ダウンタウンにある大学の書籍を主に扱う店の3店になってしまった。アンアーバーはミシガン大学の本拠地だ その大学町でこれである。
いずれの店もBordersのような多彩な書籍のラインアップから比べると見劣りがする。 ますますAmazonへの依存度が強くなりそうである。

Amazonから購入する場合、 現在の彼らの戦略なのか、電子書籍に非常な割安感がある。 しかも購入即ダウンロードで読み始めることができる。郵送してくるのを待つ必要がない。 自分はKindleは持っていないのだが、Android携帯のアプリとPCのアプリで十分閲覧は可能。しかもKindleのもっとも安価な専用端末はいまや70ドル台、 というわけでアマゾンへ依存が高まるということは、電子書籍への移行も進む、ということになる。 よって、 今回の出張前までは 紙の出版物はどんどん減っていく、という実感を持っていた。

 

ところがだ、日本ではまだまだ紙の出版物、そして本屋さんが元気なようなのだ。

今回は客先への打ち合わせであちこち走り回ったが、「本・CD」という看板を掲げた古本屋がどこにでもある

また、八重洲のbooksCenter,池袋のリブロなど、以前来た時より間口が広がったんじゃないか、という感触を受けた。

あるいはアメリカでは特別注文で店頭においてないような米国の書籍が丸善書店に並んでいたりする。

円高ドル安で割高感には閉口したが、 (300ドル両替して2万2千円弱にしかならない、ってのは何よ) 手にとってみられる、という贅沢がいまだにできる日本。 つくづく活字大国だったのだなあ、とあらためて認識した次第

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